投光器を屋外で使うには

省電力で指向性の強い光を出すLED投光器は屋外のような広い場所にもうってつけです。 しかしLED投光器を屋外で使う場合にはそのLED投光器が持つIP規格に注意が必要です。 LED投光器を屋外で使う際に注意すべきIP規格についてまとめます。

 投光器を屋外で使う為の注意その1 - IP規格とは

IP規格とはIEC国際電気標準会議で定められた、電化製品の持つ防水・防塵性能の等級を示した規格になります。 IP規格はJIS(日本工業規格)にも採用されています。

 投光器を屋外で使う為の注意その2 - IP規格表記の仕組み

IP規格はIPコードやIPXなどとも呼ばれ、仕組みはこのようになっています。
IP規格表記の仕組み
防塵性能防水性能には等級を示す一桁の数字が入ります。この数字が大きくなる程、強力な性能を示しています。

 投光器を屋外で使う為の注意その3 - 防塵性能の確認

LED投光器を屋外で使う場合はまず、そのLED投光器が持つ防塵性能を確認しましょう。 防塵性能とは人体や固形物体に対する保護がどれくらい強いかを示しています。

防塵 等級0
無保護。特に保護されていない状態。
防塵 等級1
直径50mm以上の固形物(手など)が中に入らない状態。
防塵 等級2
直径12.5mm以上の固形物(指など)が中に入らない状態。
防塵 等級3
直径2.5mm以上のワイヤーや固形物(工具の先端など)が中に入らない状態。
防塵 等級4
直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない状態。
防塵 等級5
有害な影響が発生する程の粉塵が中に入らない状態。
防塵 等級6
粉塵が全く中に入らない状態。
投光器を屋外で使うにあたって、まずは防塵性能はこの7段階に分かれている事を覚えておいて下さい。

 投光器を屋外で使う為の注意その4 - 防水性能の確認

続いてそのLED投光器が持つ防水性能を確認しましょう。 防水性能とは水の侵入に対する保護がどれくらい強いかを示しています。

防水 等級0
無保護。特に保護されていない状態。
防水 等級1
垂直に滴れる水が中に入らない状態。
防水 等級2
正常な状態から15度傾いても垂直に垂れる水が中に入らない状態。
防水 等級3
シャワー状に垂れてくる水が中に入らない状態。
防水 等級4
方向を問わず水の飛沫が中に入らない状態。
防水 等級5
方向を問わず水の噴流が中に入らない状態。
防水 等級6
方向を問わず水の強い噴流が中に入らない状態。
防水 等級7
一定の条件下であれば水中でも水が中に入らない状態。
防水 等級8
一定の条件下であれば水没したままでも水が中に入らない状態。
投光器を屋外で使うにあたって、防水性能はこの9段階に分かれている事を覚えておいて下さい。

 投光器を屋外で使う為の注意その5 - IP規格の確認

では実際にLED投光器のIP規格を確認してみましょう。 一例として当ウェイモールの50ワットLED投光器A42Dで確認をとってみます。
ウェイモール 50ワットLED投光器IP規格
IP65なので防塵性能の等級が6、防水性能の等級が5です。 粉塵が全く中に入らず、方向を問わず水の噴流が中に入らない状態となっております。 台風直撃で集中豪雨にさらされ続けでもしない限りは屋外で使用できそうです!

 投光器を屋外で使う為の注意その6 - 取り付け方に一工夫

IP規格を確認したLED投光器を屋外に設置する際は、できるだけ屋根や軒などでLED投光器を保護できる場所が良いでしょう。 LED投光器自体も極力逆さにするのを避け、電源ケーブルを下向きにして設置しましょう。 長期間LED投光器を逆さに設置すると、経年劣化してしまった電源ケーブルと本体との接続口めがけて、 電源ケーブル伝いで水が侵入するおそれがあります。

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